制作年

平成23年(2011)  約F50号 910×1160  キャンバス 油彩 額装 

2015年寄贈

作品について

副題として以下の3行が付してある。また作品のサイズを「約F50号」としている。

 この柵を越えてあちらに行こうとするか

 それとも安全第一として留まるか

あなたはどっち?

写実的に自然の風景を描きながらも、写実を越えて、人間の心の奥底にある深層心理に問いかける作品である。本作品は2013年に催された個展「早川洋介油彩画展~方広寺の片隅~」に出品されたもので、平成27(2015)年3月、「ISHI Ⅱ」(F15号)と合わせて寄贈された。

方広寺での個展に向けて『迷いだらけの中で時が経ち、20年の余が過ぎたある日、ふと「そうだ…方広寺だ。」と思い、出か掛けました。シトシトと雨の降ってる日でした。久しぶりの空気は懐かしくもあり、新鮮でした。そして何より驚いたのは、以前には見えなかった、見向きもしなかったものが目に入ってくるのです。何処を見ても絵が展開されるのです。「これは描くしかない。」で、作品が出来上がっていきました。』との文を寄せている。

作者について

早川 洋介(はやかわ ようすけ) 東29回(昭和52年3月卒)

1958年豊橋生まれ、81年大阪芸術大学卒業、82年渡仏、82・83年サロン・ドートンヌ入選、86年(パリ)ギャラリーエスパース・ジャポンにて個展開催、スイス・イタリア・スペインなどヨーロッパ各国を遊学し帰国、豊橋美術博物館にて個展開催。87年豊橋丸栄7階美術画廊にて個展開催、88年絵画教室yosuke会主催、89年ギャラリーサンセリテにて個展、90年(東京)青山画廊にて個展開催。2013年方広寺本堂北廊下にて個展、新洋画会第35回展日本画材賞受賞、14年新洋画会第36回展新人賞受賞、15年新洋画会第37回展優秀賞受賞、17年新洋画会第39回記念賞受賞。新洋画会会員理事、東海支部長。絵画教室「Yosuke会」主催。