
制作年
不明(1991年頃) F10号 460×532 カンバス 油彩 額装
1991年寄贈 校長室展示
作品について
創立90周年記念式典行事「ひがしギャラリー」1991年10月6日(日)~12日(土) 於:本校会議室(旧本館2階)出品作品。
本作品は坂口画伯が好んでテーマにした明るい南欧の海辺、それもコートダジュールの風景である。坂口画伯の作品は、華やかに明るく、単純で美しい色彩が特徴。シンプルで明快な色使いと絶妙な構図は見る者に安らぎと幸福感を与える。特に光と影の対比、陰影美に関しては現代作家の中でも高い評価を得ている。「月間美術」No.321 2002 6月号には「色彩を奏でる指揮者」として紹介されている。
1996年1月に銀座で催された個展で、自ら「ベネチアからコートダジュールへの旅」と題して以下の文を寄せている。
「運河や街並み、ゴンドラから流れるカンツォーネまで、すべてが演出された魅力の世界、ベネチアをあとにしてニースに入る。どの街並もオレンジ色の屋根に白やサーモンピンクの壁で統一され、見事な自然との調和を豊かに醸し出しています。カンヌの街を俯瞰で見おろすシュペールカンヌ。そしてサントロペのウルトラマリンの海。コートダジュールは私を惹きつけて止みません。」
創立90周年記念式典行事「ひがしギャラリー」(1991.10.6~12)於:本校会議室(旧本館2階)出品。 創立100周年記念美術展(2002.8.13~18)於:豊橋市美術博物館出品。創立120周年記念美術展(2022.5.24~29)於:豊橋市美術博物館出品。」出版(昭六二)
豊橋市立松山小学校長
作者について
坂口 紀良(さかぐち のりよし)東18回(昭和41年3月卒) 昭和23年(1948)~令和元年(2019)
豊橋市に生まれる。東18回、2019年逝去。東京芸術大学油絵科卒、卒業時に安宅賞受賞、作品は文部省買い上げとなる。故古池郵政大臣の肖像画が国会議事堂に飾られている。1974年大学院修了後パリに遊学、80年立川市にアトリエを移す。若いうちから画家としての才能を認められ現代作家として頭角を現した。悠環会展、宵樹会、嵐の会、個展、グループ展など多数。86年日本アートフェア’86に出品、92年 多摩湖畔にアトリエを移す。94年 南仏、イタリア取材旅行、96年 ニューヨーク取材旅行、97年TlaF97(東京国際フォーラム)に出品、98年ウィーン、プラハ取材旅行、2000年イギリス取材旅行。悠環会展、宵樹会、嵐の会、個展、グループ展など多数。その他、銀座を始め全国各地で個展多数開催。立軌会同人。