制作年

平成20年(2008)  600×900 和紙 胡粉 墨 額装 

2016年8月寄贈   図書館玄関展示

作品について

石と光がモノトーンで表現され一見無機質で、ひとつひとつの石ころは極めて写実的・具象的であるが、作品全体から受ける印象は抽象的で、人間社会や人間そのものを連想させる。

面相筆という極細の筆による気の遠くなるような精緻な作業の繰り返しにより、具象を越えた高度な精神性・哲学性を表現する。平成28(2016)年8月「二つの窓」とともに寄贈された。

作者について

鈴木 敬三(すずき けいぞう) 東30回(昭和53年3月卒)

1959年愛知県宝飯郡(現豊川市)生まれ。1982年大阪芸術大学美術学科膠彩画ゼミ卒業。その後、豊橋の中日美術教室講師を3年務める。1985年に「アートスクールクレヨン」設立、85年より豊橋市立高校非常勤講師を3年務める。87年より県立御津高校非常勤講師を5年務める。88年より御津町菊保育園造形教室講師を務める。2000年「現代・墨への挑戦2000(東海テレビ主催)」準大賞受賞(愛知県芸術文化センター)、01年「墨画トリエンナーレ富山」最優秀賞受賞 (富山県水墨美術館)、04年「現代の水墨画2004」(富山県水墨美術館企画)、「日泰美術交流展」(バンコク)招待作品、05年「水墨の美‐再発見富山県水墨美術館名品展」(徳島県立近代美術館)、08年「豊橋トリエンナーレ星野眞吾賞展」入選 (豊橋美術博物館)、11年・14年も同展入選、09年「墨の位相‐現代水墨画特別展」(東京都美術館・全国水墨画美術協会企画)他、国内外にて、個展、野外美術展、グループ展、コンクール入選など多数。パンリアル美術協会会員、座の会会員、豊橋市民展運営委員など。